こんにちは。直美です( ´ ▽ ` )ノ
明るくなるのが、ずいぶんと遅くなりましたね。最近は朝焼けが、まるで ヴェスパーマティーニの、カクテルグラスの底の様な、繊細な色で綺麗ですけれども、本日は、“明けの明星のマティーニ”ではなくて、宵の陽、いえ、宵っ張り(本当は夕焼け空)の、“マンハッタン”を、ご紹介したいと思います。
マンハッタン(Manhattan)というカクテルがあるのは、皆様一度はお聞きした事があるかと思います。マティーニは「カクテルの王様」。そして、マンハッタンは、なぜか「カクテルの女王」と言われています。褐色でやや甘口。度数はけっこう高いです。ライ・ウイスキーとスイートベルモットを組み合わせたものです。一方、アメリカのニューヨークの中心地には、摩天楼が立ち並ぶ島のマンハッタン(Manhattan)があります。このニューヨークのマンハッタン(地名)とカクテルのマッハッタンはどんな関係があるのでしょうか?
諸説ありますが、マンハッタンという言葉は、もともとアメリカ先住民族の言葉で「酔っぱらった」という意味があったそうです。アメリカの初期の時代、先住民の酋長が、当時この方面に進出していたオランダ人と取引で接待され、大いに酒を飲まされて、酔っ払ったあげく、所有していた自分たちの島をわずか24ドルで売ってしまいました。シラフになって気がついた時にしまったと思ったのですが、もうどうしようもなかった。酋長は「あの時はマンハッタン(酔っ払い)だった!」といって悔しがったそうです。その時発した言葉が「Manahachtanienk(我々は酔っ払いにされた)」でした。酔っ払って売られた値段が24ドル、それが今やアメリカの中心地、ニューヨークのそのまた一番の繁華街であるマンハッタンになったのです。
マンハッタンは、酔っ払いの場所なのです(笑)。
脱線しましたが、カクテルのマンハッタンはなぜニューヨークのマンハッタンの名前をとったのでしょうか?このカクテルの誕生には、ある女性が関わっていました。ニューヨークのある銀行家の令嬢のジェニー・ジェロームが、1876年の大統領選の時に、マンハッタン・クラブという名前のお店で、候補者応援のためのパーティーを開きました。この時、パーティを盛り上げるために、ウイスキーとベルモットの組み合わせのカクテルを提案しました。これがとても評判がよく、その後、店の名前にちなんで「マンハッタン」と名づけられ、人気のカクテルとなって世界に広まりました。このカクテルは、マンハッタンに沈む夕日のような美しい赤系の色です。その事も、カクテルの名前の一因になりました。
そんなの知ってるよ〜という方も多いかもしれませんね。
このカクテル、マンハッタンの考案者ジェニー・ジェロームは、後にイギリス人と結婚し、その息子はイギリスの元首相チャーチルになりました。
《出典;
http://s.webry.info/sp/jack8.at.webry.info/201506/article_1.html》
(この女性はアメリカの大統領、イギリスの首相と、政治家にご縁があります…そして、実は、非常に面白い事に、マティーニ誕生にも関わってくるのです。)気になる方、続きはお店にて。
どうしても気質上、私は、ロバートバーンズかロブ・ロイをオーダーしてしまうのですが。マンハッタン、いかがでしょうか。ウィスキーがどうだ、とか、ウンチクを知らずとも、話さずとも、いわれを気にせず、マンハッタンは女王として君臨して居りますがね。
「酔わされた」から生まれたカクテル。
成り立ちを想いながら、女性が作るカクテル。美味しいですよ♡
“摩天楼が立ち並ぶ島”、“女王”、と呼ばれたカクテル。是非一度、ヴォーグでお試しあれ。
今宵もヴォーグで、お待ちしております☆